体罰事件の顛末
地元の中学で、あるとき部活に絡んで教師による体罰事件が起きましたね。
いちおう地元では、バレーが強い強豪校ということで、
はげしい活動をするで知られていました。
それが、すこし負け込んだことがあって、
担当の教師が、生徒に60発のビンタを食らわせる、
と言う事件がおきました。
バレー部のキャプテンで、部員をひっぱっていく立場なのに、
たるんでいる、とか。担当の女教師がぶちきれて、
負け試合のあとで物陰に生徒を呼んで、
60発のビンタとなったようです。
生徒が納得してれば問題は顕在化しなかったのかもしれませんが、
それを不満に思った生徒が、私の所にやってきました。
他の塾の生徒だったのに、私のところにいるある生徒が同じ部員だったということで、彼に連れられてきました。
多少文部科学省に拘わるところがある私に訴えると言うことになったようです。
生徒の側からしか事情は聞けませんでしたが、
担当教師のやり口は、少々陰険だったようですね。
生徒たちが、いささか反抗的に息巻いている。とりあえず事実だけを聞こう。
ということで、彼らの言いたいこと訴えたいことに耳を傾け、
聞き書きして記録にとどめる。ということをしました。
ハラスメントとか体罰とかがあったとおもったら、
まずはその場から少し遠ざかって、距離を置こう。
それが二次被害を防ぐことになるからね。とだけ言い置きましたね。
しばらくしてから、母親というひとから電話が来て、
息子がいったようだけれども、その件はどうなったか、
という問い合わせでした。
母親の言いたいことは、
どうもこの事件は穏便に済ませて欲しい。
息子の進学にも影響するので。
という要望のようでしたね。
いま、「担当教師を敵に回すと、成績報告書や内申書にも影響して、
志望校に行けなくなってしまう、」ともいってました。
なるほど、ときとして子どもは人質に取られていて、
なにも言えないのかも知れない、と思いながら、
「わかりました、この件は私の許に納めておきましょう。
なにかご心配ごとでも起きたら、いつでもご連絡ください。」
といって切りましたね。
後日うちの方の生徒の親から、聞えてきました、
「特に厳しいことになっていなかったので、安心しました」と言っていたそうな。
学校でもアンケート調査をしたよぅでしたけど、
この事件が前景化することはありませんでしたね。
市の教育委員会からも、とくに開示されたものはありません。
ただ私が記した文書だけが、某誌に掲載されて
国立国会図書館に所蔵されているだけです。
本物の学習 「すらら」におまかせ
家庭学習から話題がそれてしまいましたが、
60発ビンタの彼とおなじ中堅クラスの進学校にすすだ私の生徒は、
高校生になってから勉強の省力化が進んでしまい、
英語の訳読となると、
スマホの翻訳機能を使って、しかも写真で映像化して、やっつける、
最悪なことになっているのですね。
とにかく身近に便利なツールが多すぎます。
苦労しなくたって。なんとかやっていける。
本当の語学力は、退化しているのではないかと心配です。
ちかごろではエレキに入れあげていて、勉強はそっちのけ。大学進学どうするの?と心配してます。
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