不登校から生徒会会長になる
SHちゃんは、不登校で卒業が危ぶまれている中学三年生。
学業不振というよりは、人間関係、交友関係で問題が生じ、通常クラスに出ずらくなって、毎日保健室で時間を過ごして家に帰るという生活をしていました。
「勉強に遅れがでているのではないかしら」と心配したお母さんが、
相談に見えたのですが、会ってみると元気で明るい普通の女子中学生。
不登校による学業の遅れの心配があるときには、無学年制の「すらら」は、とても頼りになりますね。
ただ、Sチャンに訊いてみると、少しの間、WEBサイトのEラーニング塾に通っていたらしく、
そこではおじさんがひとりいて、生徒はひとりでパソコンを見ながら勉強していて、つかえても何も教えてくれない。教える人ではないみたいだった、とのこと。
結局なにをやってるのかわからなくなってしまって、やめてしまったようです。
学習の管理は、やはり教科とか学習について心得のあるものがすべきことなのかもしれませんね。
それからSチャンとの二人三脚が始まりました。
まずは中学3年次2学期中間テスト対策、高校入試対策。
ひたすら教科書を読み、問題集を解く。
これを 教え、教えられる立場ではなく,
走者と伴走者の関係で展開する。
数学なら、問題ひとつ解くのに、
「どっちが速く答えに行き着くかな。よーいドン」で始めるわけです。
けっして教えたりしません。
横に並んで解いてますから、迷ったりつまずいたら、
こちらの途中式などを見て、自分の計算を修正して、先に進める、というプロセスです。
つまり教えられるストレスを取り除いて、自立を促すという方法ですね。
英語でも、知らない単語がでてきたらいっしょに辞書を引こう、
ということで、競争にもちこむのですね。二人で辞書を手に持ち、「どっちが速く見つけられるかな。よーいドン」で引き始める。
こうして、これまで引いたこともない辞書が手になじんでくる。
辞書を引くことが しんどくなくなる。
こうしてSチャンは、無事に高校に進学し、2年次にはクラス代表になり、3年次には生徒会長になりましたね。
終わり頃には、お父さんが病気になられ、塾を去りましたが、安心でした。Sチャンには、自分で自分の勉強を管理する自主自立学習の力がついてましたからね。
「不登校児童 20 万人時代に、考えたいこと」
「不登校」問題に率先して取り組んでおられる「すらら」さんから
イベントのご連絡を戴きました。
11月4日(金)14:30 ~15:30に不登校生を取り巻く状況について詳しくお伝えする
「不登校児童 20 万人時代に、考えたいこと」というイベントを緊急開催いたします。
当イベントでは、例年10月に文部科学省が算出している 「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」のデータから「不登校の今」を読み解きます。
不登校 「すらら」で学習 出席あつかい
不登校でも 「すらら」で学習すれば 出席あつかい
不登校の生徒は、出席日数が足りないために内申点が低くなり、受験に不利になってしまうことがあります。
文部科学省が平成17年に出した「不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について」という指針は、不登校生徒でも自宅学習を出席扱いにできることを明記しています。
「すらら」の学習管理機能は、その手続きに最適です。
「すららコーチ」として、不登校の出席扱いに携わった先生にお話を伺いました。
増加傾向にある不登校生徒への支援
「文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、令和2年度の小中学校における長期欠席者数は287,747人。
そのうち不登校者は196,127人となり、不登校者の割合は全体の2.0%。今回発表では、243、940人となって、過去最多です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響も重なり不登校になる原因はさまざまですが、学校に行けない生徒が復学したり、希望する進路を選択したりするためにも、支援制度を整えていかなければなりません。
文部科学省は、家庭に引きこもりがちの不登校生徒に対し、
IT等を活用した自宅学習で出席扱いにするという方針を定めました。
出席扱いの要件は以下のとおりです。
〇 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
〇 ITや郵送、FAXなどの通信方法を使った学習活動であること
〇 訪問等による対面指導が行われること
〇 生徒の理解度をふまえた計画的な学習プログラムであること
〇 校長が、対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
〇 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
〇 学習計画や内容が、その学校の教育課程に照らし適切と判断される場合であること
NHK ニュース 不登校も「すらら」で出席!
2022.11.29 NHK 朝のニュース番組
「不登校の子ども デジタル教材でサポート」
鳥取県教育委員会の取り組みが紹介されています。
鳥取教育委員会では、「自宅学習支援員」制度というとりくみで、
不登校がちの生徒が「すらら」で学習すると出席あつかいとなる、
という試みを始めてたのですね。
すでに20人くらいの生徒が、この制度で自宅学習にとりくんでいるようです。
生徒が自宅の端末で「すらら」にログインすると、
記録が残っていく。
そのデータにもとづき、「成績評価」に結びつけていく、
という計画のようです。
すばらしいプロジェクトですね。
こちらで動画もみられます。
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