新学年・新学期に飛躍する必勝家庭学習計画
1. 現状分析 いまいる場所はどこ?
1-1 学年末テストの補完
1-2 弱点補強
2. 未習の単元を補修
2-1 未習で終わった単元の補完
2-2 学年配当の領域完了 望月(もちづの境地
3. 新学期の先取り
3-1 新しい教科・単元はなに
3-2 学習スケジュール確立
4.民間 実力判定テストに挑戦
5.英検・漢検・数学検定の準備
学年末テストを終え、春休みに向けて
気分はすっかり開放的になっていることでしょう。
何にも縛られない自由な時間、
思う存分好きなことのできる嬉しい季節!
おおいに自由を満喫しましょう。
でも、同時に手綱を引き締めて、
自由な今だからこそ、きたるべき新学年・新学期に向けて態勢を整えておきたいものです。
春休みに取り組みたいこと
未修に終わった単元 補習
学校の授業で未習で終わった単元、やりのこした領域を、しっかり補習する。
学校の授業では、どうしても教えきれない部分というのが、出てきてしまいます。
教科書会社の調べによると、学校の授業で学習された部分は、国語で70%、数学・英語で95%とされています。
この数字は、学校や先生によって異なりますので、実際にはもっと少ないように思います。
つまり、時間が足りなくて積み残された領域や単元がかなり残されている、ということです。
なぜ そうなるかというと、2021年の教科教育法の改定によって、教科書が大幅にっ増幅されたからですね。
ゆとり教育時代の教科書総ページ数と2021年の改定時の総ページ数を比べてみると、
2005年 2021年
小学校 4867 8520
中学校 4430 6684
高等学校 2115 2460
およそ、1.8倍から1.5倍ほどページ数が増えているのですね。
ページ数が増えているということは、そこに盛り込まれたコンテンツも激増したということす。
数値でみると、たとえば英語の単語数は
小学校 0-600~700
中学校 1800ー3000
高等学校 2500ー4000~5000
長文文字数も増え、難易度も上がりました。
その結果として、学校では平常から、積み残しということが起きます。
学年末には、未修の単元や領域も出てきてしまいます。
そのことは学校でも承知の上なのですね。
学期初めの保護者会で、
「学校では、教科全部を教えきれません。やりのこした領域は塾で教わってください。」
学校の担任からそういわれたと、当校の保護者の方から、報告を受けています。
不登校30万人と激増していますが、その原因をつくっているのも、このような教科の消化不良なのではないでしょうか。
春休みは、このような消化不良が起こっていないか、未修部分を洗い出して、補完しておきましょう。
今自分が、各教科のどの工程にさしかかっているのか、ポジショニングを明確にしておく絶好の機会です。
サブジェクト・ジャーニー・マップを作図しておきましょう。
逆から攻める学習法 数学
春休みには すこし冒険的な学習を試みてみてもいいですよね。
数学と英語で はめをはずす!
【逆行する数学】
といっても なんのことはないのです。
春休みには 積み残された未修の単元をやり終えましょう
という提案をしてきましたが、
積み残しは日常いつでも起きているのですね。
顕著なのが、高校入試前の既習範囲。
入試に臨むのに、試験範囲はしっかり学習し終えているのでしょうかね。
学校により学習進度がちがったりしていますから、
これは微妙です。
精密に把握しておく必要があります。
経験的に状況を見てみると、数学 大問の【4】【5】
つまり最後の数問で、等積変化や等積移動、平面図形から立体図形で体積比を用いる問題など。
生徒たちは、まだ教わってない状態で入試に臨んでしまっているのではないかと心配します。そこで逆行する数学。
つまり冬休みあたりから、教科書を後ろから始めるのです。
最後のページという意味ではありません。
最後の章から 逆行していきます。だいたい「三平方の定理」あたりで双方向が合流します。
これで、入試にも万全の態勢で臨めます。積み残し無しです。
ほかの教科にも、この方法は有効かもしれませんね。
英語リスニング超絶学習法
【春休みに補完する英語学習】
先にも書きましたが、
教科書会社の調べによると
英語教科書の5%が積み残されて終わるとのこと。
実際学期の途中でも、
とばされるページというのがあったりしますよね。
高校のリーダー(読本)であれば当たり前。
中学では、文法の1画がとばされたりすることがありました。
春休みには、虫食いになっている英語教科書を総点検して、
やり残しがないように補完学習をしましょう。
時間に余裕がある春休みなのですから、
長文読解の修練にも絶好です。
文法事項もまとめておきたいものです。
【超絶リスニング・トレーニング】
だれまやっていない、どこでもやっていない
超絶リスニングの勉強法を紹介しましょう。
これは実証済みで、英検で大きな効果をあげました。
英検には、音声CDが発売されていますから、これを用いましょう。
グレードはどこでもかまいません。
次回の英検に挑戦するつもりで、中学なら3級、準2級、
高校なら2級、準1級くらい。
テキストを開いて、漫然と聴く のではありません。
聴いて、テープ起しをするように書き取っていくのです。
最初は、音声とスペリングが一致しないと言うことも起きるでしょう。
でも聞えたままに書き写していく。
聞えなかったら、巻き戻して、聞き取れるまで聴く。
こうして、書き起こしたラインを、テキストのスクリプトをみながら修正していく。
最初は大変かもしれません。でも やってみると出来るものです。
この方法を持続して訓練していくと、圧倒的にリスニングに強くなります。テキストは旺文社の「過去6回全問題集」がおすすめです。
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すべての基礎 国語の補習
春休みの学習計画 国語
教科書の未習で積み残された単元がいちばん多いのは
国語だということは前回書きました。
春休みには、国語の残りを補修するのも有効ですね。
国語はすべての基礎。
国語力を高めれば、全教科で成績アップします。
でも、なぜか国語が最後まで捨て置かれてしまうのですよね。
なにしろ、国語は毎日生きている限り使用中なので、
ことさらに勉強しなくとも良い と思われているのでしょうね。
でも、音声言語としても、文字言語としても、国語の運用能力は
環境によって海山ほどの高低ができているのですよね。
たとえば、自分の身の回りを見まわしてみたときに、
どれくらいの活字が存在していますか。
本や雑誌、新聞など文字・活字がすこしも見当たらない、なんてことになっていませんか。
すこし極端なエビデンスの話になってしまいましたかね。
とにかく これまで接してきた文字の総量が、自分の国語力を形成すると言ってもよいでしょう。
簡単に言えば、これまでどれくらい文字をみてきたか、本を読んできたか で国語力は決まるのですね。
だからこの春休みは、国語をやりましょう。
国語の教科書の未修の単元を勉強しましょう。
1. 学校の授業では、初めから外している章があるかもしれません。総点検をしましょう。
2. 未修の課は、ひとつひとつ補習していきましょう。
3.その際に教科書と思わずに、楽しい読み物だと思って接しましょう。教科書だと思うと、枠にとらわれて自由に読み込めないのですね。
そうでなくて、すきな読み物ならば、意のままに解釈できるし、変形や加工も自由自在、書いたり消したりもできてしまう。
4. 最初に読むときは、音読しましょう。
音声にすることによって、読めない漢字や表現に気づきます。
気づくことによって、検索につなげることができます。
音読しないと、知らないことにきづかなくて、素通りしてしまうのですね。
5. できれば、音読する自分の音声を録音しておきましょう。
あとから聞き直し、間違いを修正することができるからです。
最初は すこし抵抗があるかもしれません。
私どものところでも、小学5年のSちゃんに、録音するよといって、ボイスレコーダーのマイクロフォンを向けたらこわがってしまって、失敗したことがあります。
でも、録音に慣れてくると、アウトプットに積極的に向かうようになり、プレゼンテーションが上手になっていきました。
6.教科書には、教科書ワークが添えられていますから、読解に役立てていきましょう。
この教科書ワークの扱いは、学校や担当の先生によってさまざまなのですが、
● 先生が生徒から提出をもとめ、手元に置いて管理している。テストの前にしか返してもらえないので、普段の勉強には役立たない。
● ワークと別冊解答を生徒に渡してしまって、生徒は適当に解答を写し取って、ときどき提出したりしている。
これではだめなのですね。
だから
● 勉強のプロセスに応じて、教科書ワークに応じて、Q&A に応じて読解を書き込んでいく、という正攻法で使用しましょう。
● できれば、段落の分節とか、テキスト中の行文の解釈とか、ワークを見ないで自分で組み立て、整理してみたうえで、ワークを参考にして修正を施すなどの工程がとれれば、自立学習が確立できるのですけど。
7.教科書ワークには、テキストのバックヒストリーが掲載されているんで、周辺の情報をしっかり把握するようにしましょう。
教科書本文の作者や時代背景、関係地域の話題、拡張的な関連テキストなどです。
未習の単元をすべて補完できたときには、望月の欠けるところなき達成感が感得できること間違いないです。
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