「社会」でも教科書音読が大切

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「学習ノート」の罠

MMちゃんは、近くの美容院のお嬢さんです。

将来は家の美容院をついで美容の仕事をするのだといっています。

その舞ちゃん とても生真面目でおとなしい子なのですが、社会に苦手意識をもっているようです。

こんどの中間テストも14点。 これはあまりにも低い。

苦手意識と言っても、本人はあまり気にも留めていないようすで、

淡々といつもの仕事をやっています。

実はこの勉強という仕事に問題がありそうなのですね。

それは仕事のような勉強法ともいえます。

今度の中間テスト対策でも、その仕事が大半でした。

それは『学習ノート』に教科書から関連する言葉を写すこと。

教科書は読まないのです。

『学習ノート』は、科目が社会ですから一問一答形式になっている。

その空いているマスに、関連する言葉を教科書から拾ってきて埋めるわけです。

「先生、これで合ってる?」

そう聞かれても、コンテクストなしで、正答になってるのかどうか、こちだってわかりません。

「うーーん、Mちゃん この言葉はなんと読むのかな?」

「わかりません!?」

そうなのです。舞ちゃんには、その言葉がどう読まれ、何を意味するかはどうでもよかったのです。

ただ字面が合って綺麗であれば Mちゃんには充分満足なのでした。

「Mちゃん!『学習ノート』の前に教科書を読もうよ。」

でもMちゃんには「社会」の教科書は、難しすぎて音読できませんでした。

教科書「社会」の国語は、「国語」の国語より難しいのです。

私の友人の歴史家は、「歴史」は「国語」と統一すればいいのだ、とつねに言ってましたね。

教科書を音読する。出てきた事項をしっかり音声化する。そしてノートに書く。できれば書く事項ごとの関係図をマンダラートに図示する。これが最強の勉強法です。

Mちゃんには、毎回しっかりと教科書を音読して貰いました。
読めない言葉は辞書で調べる ということもしました。
そして『学習ノート』も綺麗にまとめる。
その結果、つぎのテストでは50点もスコアが伸びました。

教科書を音読することは、ものすごく大切です。

「すらら」社会の勉強法

社会の教科書は文章量が多く、板書量も比較的多いため、文字の読み書きが苦手な中学生には難しい科目です。
昨今の教科書はイラストや写真を多用して、広くて深い学習を目指していますが、そのカラフルさゆえに「どこが大事か分からない」「どこを見ればいいか分からない」という落とし穴もあり、内容の理解がスムーズにいかない理解障害も起こりえます。

【特性ごとの社会の勉強法

  • ディスクレシアの社会の勉強法
    ・・・モノクロコピーをした上で重要箇所にマーカーを引く、積極的にふりがなを振る
  • ディスグラフィアの社会の勉強法
    ・・・書くのが難しい漢字は、大きなマス目のノートを別に用意して、書字トレーニングをする
  • ディスカリキュアの社会の勉強法
    ・・・4桁の数が理解できない場合、桁毎に線を引いたり図表にしたりして理解する

社会の教科書も 文字の羅列が多いので、
わかりやすくするために樹形図型のノートにまとめるやり方や
表を取り入れた勉強法がおすすめです。
他にも、時系列で整理する方法とか、マンダラートのように関係図にまとめるやりかたも、感覚に把握しやすくなるので、実践してみましょう。

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