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勉強は「急がば回れ」

 KH くんは、ちかくの進学校に通う国立大志望の高校3年生。

学校の成績や、模試でもそこそこのスコアは出せるのですが、どうしても75%くらいのところにいる。というか75%が壁になっている。

不思議ですね、学校のテストと模試とでは、全然ちがうものなのに、
返ってくる成績はピタリ75%なのです。
ものすごく、真面目でこまめで、なんでもササッとトできてしまうのですが、なにかが足りない。

というよりも、いつも、少し急ぎすぎるところがある。
模試の結果でも、こまめにササッとやるのですが、
「すこし早すぎない」と言いたくなるくらい、早い。

あるとき。気がつきましたね。

国語現代文などで、問題を解くとき、彼は「設問」から読み出している。
あるいは、冒頭の数行を読んだ上で、すぐに設問に直行してしまう。
彼はこの解法を、学校の先生から教わった言っています。

彼には、時短とか省力化への衝動が強いようです。

大学入試の「国語」では、「現代文」「古文」「漢文」と盛りだくさんですから、
時間配分はとても大切ですが、
「現代文」で問題読まずに設問からと言う方法は、危ないですね。

「本文中の。傍線の箇所につき、文意が合致すると思われるものを、つぎの中から選べ」
式の設問で、正答ひとつと誤答と半正答を取り混ぜて、6個ほど並べます。

作題する側は、一見してわかるような正答は入れません。
ぎりぎりの正答ひとつと、
半分くらい正しいというのを微妙にちりばめる訳です。

つまり間違った情報を入れこんであるわけで、
これを先に読んでしまうと、間違った情報にミスリードされて本文を読むことになります。
正答にたどりつけるわけありません。

こんな勉強方法をとらなければならない国語の試験て何なんだろうとおもいますが、
KHくんのような省エネ時短は やらないでほしいと思います。

現代文なら「本文」にすべてがある。
「本文」をじっくりと読み込むことが大切です。

「じっくり」なんて時間、ありません」というなら、
せめて普段の予習復習の時には、「学習ノート」も開けないで、
教科書も教科書とおもわないで、
文学作品あるいはアミューズメントと思って、
じっくり読み愉しんでもらいたいと思います。

そういえば、KHクンにきいたことがありましたね。

「今日は学校の現代文。何をやったの?」

「なんだっけな。人間が虎になる話でしたよ。」

彼は、中島敦という作家名も「山月記」という作品名も覚えていませんでしたね。

残念だね!と思いながら、その後彼とはじっくりと本文を音読し、『人虎伝』まで読みましたね。
省力化とは真逆の作業をやったことになります。
こうしたことで、KHくんに何が おこったかというよ、
中島敦について1時間かけてもわからなかったことが、
2分で答えられるようになったのです。

勉強は、急がば回れです

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